大学通信が運営する携帯サイト「教育進学総合研究所」は8月21日、就職に強い学部系統を発表した。1位「看護・保健・医療系」、2位「福祉系」、3位「家政・生活系」がトップ3で、就職に有利な資格が取得できる学部系統が優位にあるという。 学部系統別平均実就職率の推移によると、就職率がもっとも高いのは「看護・保健・医療系」91.6%で、3年連続して9割を超えた。次いで「福祉系」87.6%、「家政・生活系」87.3%、「理工系」85.9%、「農学系」84.1%、「薬学系」82.6%となった。 ここ数年、大学生の就職率が上昇傾向にある中、薬学部だけが2012年と比較して下がり続けている。2006年に薬剤師養成の就学期間が6年になった影響で、2010年と2011年は薬剤師資格を持つ新卒がなく、最初の卒業生が出た2012年はバブル状態だったのが徐々に落ち着いてきたためだという。 文系は、福祉系以外は理系の就職率を下回っており、もっとも低いのは「文・人文・外国語系」76.5%、次いで「法学系」76.9%。どちらも大学院への進学や教員など民間企業就職以外の進路を志向する学生が多いことが影響していると同サイトでは分析している。 ランキングは、今週の無料記事として大学通信が運営する「キャンパスナビネットワーク」に掲載されている。携帯サイト「教育進学総合研究所」に会員登録(月額324円)すれば、すべての記事を閲覧できる。◆就職に強い学部系統ランキング1位「看護・保健・医療系」91.6%2位「福祉系」87.6%3位「家政・生活系」87.3%4位「理工系」85.9%5位「農学系」84.1%6位「薬学系」82.6%7位「商・経営系」81.7%8位「経済系」80.6%9位「国際系」78.5%10位「法学系」76.9%11位「文・人文・外国語系」76.5%