ヤマハはInterop Tokyo 2014で、11月に発売予定のギガアクセスVPNルータ「RTX1210」に関する展示を行った。販売予定価格は12万5000円。 「RTX1210」はおよそ6年前に発売された「RTX1200」の後継モデルとなる製品。スループットが1Gbpsから2Gbpsに、VPNのスループットが200Mbpsから1.5Gbpsに、NATのセッション数が2万から6万5534までそれぞれ向上している。消費電力も16Wから14.5Wまで低下した。 さらに、設定コンソールポートがD-SUBからRJ45に変更されたため、別途ケーブルを用意する必要がなくなり、転送速度も向上。従来のプラスチック筐体をやめ、新たに素材に金属を使用したことで動作環境温度は40度から45度へと向上している。奥行きを3センチ縮めたことで、設置できるラック面積にもゆとりができた。 また、ヤマハではネットワークの“見える化”を推進しているが、同モデルでもそれを意識した改良が行われている。具体的にはネットワーク構築後の管理機能として、GUIベースの“LANマップ”と“コンソール”を用意。“LANマップ”では配下に接続されたスイッチだけでなく、PCやプリンターなどのクライアントがマッピング表示されるように。管理者不在のときにネットワーク構成が変わっても状況がひと目でわかり、障害時にもコマンドラインを読むより素早く原因を究明できる。さらに、“ダッシュボード”を利用することで、フロントパネルのリンク状況やCPUの利用率、トラフィック使用率などが確認できるようになった。 なお、ヤマハでは「RTX1210」の配下に設置する端末として無線アクセスポイントを予定しているが、こちらに接続したクライアントのLANマップ表示についても、次のファームウェアアップグレードで対応を予定している。ネットワーク構築についても設定画面が刷新され、基本設定やプロバイダー接続、VPN設定、ポリシー管理までがGUIで操作できるようになった。 こうした管理機能の追加は、中小企業向けVPNサーバーとしてのコストパフォーマンスにもつながるという。これは、障害時の原因特定にLANマップが使えるため、別途管理ツールを用意しなくても済むためだ。
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