情報通信研究機構(NICT)は3日、レイヤ3スイッチにネットワーク機器の位置情報を自動的に割り当てる、新世代ネットワーク技術「HANA」を、世界で初めて実装したことを発表した。 従来のレイヤ3スイッチなどのネットワーク機器は、レイヤ3スイッチ間の接続関係を設計し、レイヤ3スイッチやサーバなどのネットワーク機器ごとに必要な情報を、人手で設定する必要があった。さらに、いったん構築したネットワークの接続や機器を変更する場合、一部の変更であっても全体に影響が及ぶため変更が難しかった。 今回NICTは協力企業と連携し、ネットワーク機器に位置情報(ネットワークアドレス)を自動で割り当てる仕組み「HANA」を、ハードウェア機器に組み込んだ。PC 1,000台規模の企業網では、建物やフロアごとに全体で数十台のレイヤ3スイッチが設置されるが、「HANA」を実装したレイヤ3スイッチ1台に位置情報を設定するだけで、それ以外のすべてのレイヤ3スイッチやPCなどに自動で位置情報が設定され、従来の100分の1程度の設定項目に減少するという。 今後は、企業網やデータセンターでHANA対応レイヤ3スイッチが活用されるように、企業と提携して実用化を目指す。また、SDNとの連携機能を追加し、SDNにおいてもHANAの自動構築技術を利用できるようにするとのこと。
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