ネルソンは、1908年アメリカ・コネチカット州生まれ。31年にイェール大学で建築の学位を取り、ローマのアメリカン・アカデミーで学んだ後、ニューヨークで建築事務所を設立。戦後はハーマン・ミラー社でチャールズ&レイ・イームズ(Charles & Ray Eames)夫妻、イサム・ノグチなどの才能を発掘。利益と仕事との相互関係を考慮に入れた「システムとしてのデザイン」をコンセプトにモダンファニチャーを生み出す傍ら、ライターや展覧会デザイナー、カメラマンとしても活躍。日本との縁も深く、1ヶ月にわたる日本滞在の体験をアメリカの雑誌に寄稿し、伝統的な「こけし」を収集したことでも知られる。