富士通とジャストシステムは24日、都内で「Super ATOK ULTIAS」の発表会を行った。両社はフィーチャーフォン時代から、日本語入力システムを共同開発している。 まず、富士通 執行役員 モバイルフォン事業本部長 高田克美氏が登壇。富士通の取り組みとして、「Human Centric Intelligent Society」というビジョンを掲げ、いかに豊かな人間社会を作り出すか、そこにICTがどう活用されていくか重要な要素として、「人」「情報」「それらを支える基盤(インフラ)」の3つを挙げた。 次に、富士通のスマートフォンの“使いやすさ”に対する取り組みを紹介。タッチしたい場所を推測して補正する「おまかせタッチ」、握っている手の誤反応を気にせず使える「うっかりタッチサポート」、ボタンのような押し感「らくらくタッチパネル」など、様々な工夫を凝らして使いやすさを追求してきた。 富士通が調べた、端末(スマホ・非スマホ)別のコミュニケーション動向によると、コミュニケーションの基本は電話(音声)だが、メールやLINEに代表されるテキストベースのやり取りが大きなウエイトを占めるようになってきている。スマホユーザーの不満点について調べたところ、「文字入力のしやすさ」に不満を持っている人が多いということがわかった。 スマートフォンの文字入力に対する不満として、「打とうとした文字が入らない」、「ちょっと前に打った単語が予測候補に出ない」、5インチクラスの大きな画面とはいえ「指で操作するのが難しい」、などの要望が同社に寄せられている。それらの解決策として、ジャストシステムと共同開発を行ってきたという。 そこで、文字入力の不満を解消する“3本の柱”として、(1)変換的中率の向上、(2)いかに入力ミスを減らすか、(3)小さな画面でも使いやすい編集のしやすさ」を挙げた。 「入力ミス」の問題では、ハード面の問題である、タッチパネルのノイズを削減するといった工夫や、意図していないフリック(指のスリップ)に反応せず、意図した操作だけに反応する「プレミアムサクサクタッチパネル」を開発。「編集のしやすさ」については、端末の大きさや指の太さの関係で、カーソルがうまく動かない、コピーペーストが思うようにできない、という不満がある。これらに対し、「カーソルを移動しやすく」「わかりやすいナビゲーション」「ミスもすぐに戻せる」という3つの切り口で、編集しやすいユーザーインターフェイスを開発した。 しかしながら、複雑な日本語を扱う上で、高度な変換システムが求められていることは言うまでもない。いかに“かしこく”変換するか、少々間違っていても文脈を読んで、意図する変換方法を出すか……。スマートフォン向けに最適化された日本語入力システムが求められていると考え、ジャストシステムと共同で“スマホ史上最高のATOK”であるSuper ATOK ULTIASを開発した。高田氏は、Super ATOK ULTIASは今後発売予定のユビキタスプロジェクトに順次搭載予定、とコメントしている。
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