イードが実施した「エンタープライズセキュリティアワード 2014」「中小企業セキュリティアワード 2014」において、エムオーテックスのLanScope Catが、総合満足度の他多数の部門で満足度1位を獲得した。 エムオーテックスは昨年の同アワードでも1位を獲得しており、2年連続の獲得となった。同社事業推進本部執行役員 池田淳氏に、製品とサービスとサポートを一気通貫する取り組みについて聞いた。--- LanScope Catはこれまで時代にあわせてどう進化してきましたか。池田 --- 弊社は1990年にネットワーク管理機器専門メーカーとして創業し、1992年にイーサネット管理ツール「LanScope NERI」(イーサネットパケットモニタ)を開発しました。その後デスクトップを軸にしたネットワーク管理製品として1996年に「LanScope Cat」を開発し、変化を続けるネットワーク市場に対応しながら製品の改良を重ねてきました。現在の「LanScope Cat」はIT資産管理からセキュリティ、情報漏えい対策まで行えるネットワークの統合管理ツールです。--- 2年連続の顧客満足度1位の理由はどこにありますか。池田 --- 弊社は、「製品」「サービス」「サポート」の3つが有機的に連携することに常に注力しています。この3つの連携が進んだことが、受賞の大きな要因だと考えています。 製品は年に2回のバージョンアップで機能追加を行い、新しい要望に答えています。サービスは、近年、ソフトウェア資産管理(SAM:Software Asset Management)のニーズが高まっていることを受け、3年前にSAMのコンサルティング部隊を立ち上げ、マイクロソフトのSAMゴールドパートナーや、SAMMACという業界団体の公認コンサルタントを務めています。サポートは、コールセンターを正社員で構成し、お客様の要望の裏にある目的までヒアリングし、運用方法の提案をできるレベルまで高めています。--- 企業の資産管理の動向に変化はありますか。池田 --- 資産管理はセキュリティの第一歩と言われますが、その先の具体的なニーズは多様化しています。特に大企業ではセキュリティと資産管理を担当する部署が別になっており、USBの許可禁止といった権限を、各拠点の責任者に渡しているケースも少なくありません。そのような背景から、分散管理の要望も多くなっています。