東京都(生活文化局消費生活部、消費生活総合センター)は1月6日、セキュリティソフトの「詐欺広告」について、あらためて注意喚起を行った。 ネットを閲覧している際、「現在使用中のシステムに不備がある」「ウイルスに侵されている可能性がある」といった表示が行われることがある。しかし、警告に従いソフトを購入・導入しても、とくに目立った変化や改善はなく、むしろ広告表示などが頻繁に行われるといったケースに発展する。 これらは、不安につけこんだ「詐欺広告」で、実際に効果は無く、場合によってはマルウェアをしこまれるなど、有害なものがほとんどだ。これらの広告は、偽ソフトを購入させること、その導入によりさらなる金銭詐取を目的としている。ソフトと関係のない実在する会社名やロゴを表示している悪質なものもあるという。 東京都は、詐欺広告例として「あなたのPCは修理が必要です。今すぐここをクリックしてください。」「システム内でスパイウェアが発見されました。」「お使いのPCがクラッシュ寸前です。」といった文言をあげており、こういった広告表示に注意するよう呼びかけている。 具体的には、ふだんから信用できるセキュリティーソフトを導入しておく、広告の警告を安易に信用しない、「無料」となっていてもクリックしないといった対策をあげている。疑問・不安に思ったら、IPAの情報セキュリティ安心相談窓口、最寄りの消費生活センターに相談することも可能だ。