富士通は11月21日、西日本地区のメインデータセンターである「明石システムセンター」に、ラック、電源、空調などの稼働効率が最大になるよう配置するモジュール型データセンター技術を取り入れた新棟を開設し、運用を開始した。 富士通では、メインデータセンターとして、1995年に館林システムセンター、1997年に明石システムセンターを開設し、国内では計68拠点のデータセンターにおいて、アウトソーシングビジネスを展開している(海外にも40拠点以上)。 今回の明石システムセンター増設では、異なるファシリティ仕様のデータセンターを同一ロケーションに同時展開し、多様化するデータセンターのニーズに対応する。ミッションクリティカルシステム運用に適した高スペックデータセンター「免震DC」、最適な品質・コストで利用可能なスタンダードスペックデータセンター「耐震DC」の2種のデータセンター(DC)を用意する。明石システムセンター新棟では、従来からの環境配慮型データセンターの施策を継承するとともに、外気活用による空調設備の省電力化にも取り組んでいるとのこと。 免震DCは、免震構造3階建(500ラック設置。今後1,000ラックまで増設予定)で、長期間の電力途絶時の対応力を強化するため、長寿命型非常用自家発電機を導入する(稼働可能時間:当社従来比5倍)。耐震DCは、耐震構造1階建(100ラック×1、60ラック×2設置。今後600ラックまで増設予定)で、無停電電源装置(UPS)2重化、免震設備などをオプションとして追加可能。