『たけしとジャズ』は、たけしが青春時代にリアルタイムで聴いていたジャズの名曲を自ら選曲・監修したコンピ盤。“新宿ジャズ文化”からインスパイアされて誕生した2011年発売の第1弾は、ジャズのコンピレーションアルバムとしては異例の4万枚セールスを記録した。
第2弾となる今作は、75年にわたる名門ジャズ・レーベル“ブルーノート”の名演の数々から、たけしが「独特の世界観」をテーマに選曲。「レコード会社の人がさ、次はこんなのでどうでしょう? って、第2弾の企画書みたいなのと、資料をどっさり持って来たんだよ。勝手に“ブルーノート特集”ってなっててさ。なんだこれ? って思ったけど、しょーがねーなーって色々見たり、聞いたりしてるうち、またこんなのができちゃった」と本人が語るように、錚々たるジャズ界のビッグ・ネームから、ノラ・ジョーンズやカサンドラ・ウィルソンなど“今のブルーノートを語るアーティスト”の楽曲まで選ばれ、前作を凌駕する“極めてたけし的な格好良さ”と、なにが出てくるかわからない“驚き”に満ちた作品となっている。
さらに、たけし作の名曲『浅草キッド』がジャズアレンジされ、若干12歳の天才ジャズピアニスト奥田弦と、青山テルマが英語歌詞にして歌いあげる『浅草キッド(English Version)』がボーナス・トラックとして収録される。青山テルマに依頼したのはたけし本人。「青山テルマちゃんはね、散々ネタにして面白がってきちゃったから、歌ってもらうっていう企画を聞いた時には、そりゃ絶対に無理だなって思ったの。それなのに、なんかふたつ返事で気持ちよく引き受けてくれたって……こんなにありがたいことはないねって。よくぞ、やっていただけました。涙が出るほど感謝感激でございます」とコメントしている。
『たけしとブルーノート』は10月9日発売。