俳優・向井理と綾野剛が共演する連続ドラマ『S(エス)-最後の警官-』(仮)が来年1月からTBS系列で放送されることが9日、発表された。向井はこれまでのイメージを覆す“肉体派”のキャラクターを演じる。 同ドラマは、『ビッグコミック』(小学館)で連載中の同名人気漫画をドラマ化。犯人を生かしたまま逮捕することを使命とする「捜査権を持つ特殊部隊」である警察庁特殊急襲捜査班の活躍を描く。 主演の向井演じる神御蔵一號(かみくらいちご)は、プロボクサーを引退して警察官になった異色の経歴の持ち主で、高い運動神経と瞬発力、ボクシング仕込みのパンチを武器に、素手で相手を制することを得意とする近接戦闘のスペシャリスト。一方、綾野が演じるSAT随一のスナイパー・蘇我伊織(そがいおり)は、「神業」と称される狙撃力を誇り、性格は冷静沈着、高い集中力、耐久力、洞察力と格闘能力を持ち、SATの理想を体現しているような人物という役どころだ。そして、綾野演じる蘇我は、向井演じる神御蔵一號と常に激しく衝突する。 向井は、元プロボクサーという“男らしい”キャラクターについて「(自身の)イメージではない役だと思う」としながらも、「実は自分は割と体当たりなキャラクターは好きなので、むしろ今までの向井理の等身大でできるなと思っています」とのこと。また、今作では本格的なアクションに初挑戦するが、現在は役作りのためボクシングジムに通っており、トレーナーからは1年でプロボクサーになれる、と言われるほどの運動センスを発揮しているという。そして共演の綾野については、「とにかくお忙しい方という印象ですね(笑)。同じ年の俳優さんですから、これからの数ヶ月がすごく楽しみです。お芝居がどうなるかは現場で演じてみないと分からないことですが、運動もかなりしていらした方らしいので、アクションの方も楽しみでもあり頼もしくもありますね」と語った。 一方の綾野は向井との共演に、「いかに向井さんが一號としていられるような環境を、ぼくが蘇我として作っていけるかが大事だと思っているので、彼が苦しんだときには盾にでも剣にでもなります。精神的バディとしてぼくに出来ることは何でもしていこうと思っています」とコメントしている。