業界初の“Youtubeオーディション”を行うことで話題を呼んでいた鬼才・園子温監督による映画『TOKYO TRIBE』のW主役がこのほど決定した。まず1人目の主役はまもなく公開される『ガッチャマン』を始め、話題作に次々と出演し人気上昇中の俳優・鈴木亮平。もう一人の主役は、一般オーディションから選ばれたラッパーとして活動するYOUNG DAISだ。鈴木さんは劇中、“ブクロWU-RONZ”のボス・メラというキャラクターを演じる。もう一人の主人公である海を敵視しており、彼が所属する“ムサシノSARU”と対立する役どころだ。その敵役となる海役が、注目の一般オーディションから抜擢されたYOUNG DAISさんだ。帰国子女のYOUNG DAIさんは、HIPHOP界では高い評価を受けてきたが、演技は初挑戦となる。そのほかの登場人物も、応募者約1,000名に達した今回のオーディションで選ばれ、キャスティングされる予定だ。オーディションの結果は公式ホームページで随時発表される。鈴木さんは本作への出演について、「日本を舞台にした、ヒップホップカルチャーとバイオレンスが融合したこの作品は、当時ヒップホップを聞き始めていた自分にはとても強烈でした。その作品で、しかもあのメラを演じさせていただくことに、興奮と共に多大なプレッシャーを感じています」とその緊張を明かす。ラップでの演技は初挑戦となるが、「プロのアーティストの方とアイディアを出し合いながら、移動中や待ち時間などは常に口ずさんで練習しています」と万全の役作りからやる気満々だ。さらに、YOUNG DAISさんとの共演については「同じ表現者同士、これまで磨いてきたお互いの表現をぶつけ合いたい。ラップはYOUNG DAISさんが引っ張り、芝居は僕が引っ張ることで、どちらもレベルの高いものにしていきたいです」とタッグを組むのが楽しみで仕方ないといった様子だ。一方、海を演じるYOUNG DAISさんは「正直、驚きと信じられない思いでいっぱいです。演技すること自体初めてなので“挑戦”をテーマに、そして自分の可能性を信じて、全てにチャレンジ精神を持って臨もうと思っています」とその胸の内を明かす。「原作は雑誌で連載されていた頃から読ませてもらっていて、HIPHOPの要素がふんだんに取り込まれていたのは当時衝撃的でした。メラ役の鈴木亮平さんには胸を借りるつもりで、体当たりでぶつかり、勉強させてもらいたいと思っています」と初の演技を楽しみにしている様子だ。園子温監督は「鈴木くんはスーパーアクションができるプロアクター、対して、演技は素人新人・北海道が生んだラッパーのダイスくんがラップで勝負! 二人が撮影現場でどれだけのものを見せつけてくれるか楽しみです。ど迫力の面白すぎるほどの痛快な映画にします!」と早くも自信のコメントを寄せている。『TOKYO TRIBE』の音楽は、Zeebraなど様々なアーティストの楽曲を手がけてきたHIPHOPプロデュースチーム「BCDMG」が担当。映画は8月下旬より撮影開始、9月下旬にクランクアップ、公開は2014年の予定だ。