「僕のコレクションを体験してもらえるベストな環境を実現したいと思った。エントランスにこだわり、グラフィティーのドアは特に気に入っている。モチーフはプレスリーの髪型なんだ、分かる? 今シーズンのテーマが"don't be cruel"だからね」と、エルビス・プレスリーが自身で初めてプロデュースしたシングル『don't be cruel(日本題:冷たくしないで)』にかけたウィットなのか、ジュリアンは微笑む。ちなみにこの曲は無造作で普段着の感覚を表現するために28回テイクを重ねたという、ポップス史上有名な逸話で知られ、ブランドのクリエイションともオーバーラップする。
「表参道や原宿からそれほど離れていないロケーションは僕達にとって最高の場所。青山ほどコマーシャル的に確立されていないし、原宿のパワーを感じるが客層は原宿ほど若くない。ショップ名をJULIEN DAVID JINGUMAE SHOPとしたのは、それぞれの場所にはそれぞれのヴァイブがあると信じているから。今後新たなショップを作る場合も、場所にあった演出、音楽、キャラクターで、そこでしかできないショップにしたい。まずは第1号店から色々学びたい。パートナーを見つけて来年には2号店を出店できればと思っている」としている。
《樋口真一》