TSUTAYA等を経営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)は9日、同社が指定管理者として運営委託等を受けている武雄市図書館(佐賀県武雄市)の来館者数について、同社が運営を受託した4月以降6月末までの3カ月間で26万人を突破したことを公表した。すでに一昨年の年間来館者数を超える人数となっている。今回は、この武雄市図書館を訪問してきた。 何かと話題になるこの図書館だが、同市市長の樋渡啓祐氏が代官山蔦屋書店を見て「市民のための図書館のイメージと完全に一致した」と考え、同市の図書館リニューアル決め、その企画と運営をCCCに委ね実現させたもの。CCCを図書館の指定管理者とするための条例改正などを経て、2012年11月から改装のため休館、2013年4月に新装リニューアルオープンとなった。蔵書数は約20万冊、年中無休とし、開館時間は9時から21時に拡大された。館内にはスターバックスコーヒーが入店し、また蔦屋書店も併設して書籍・雑誌類の販売も行っている。 CCCの運営委託にからみ、色々と物議を醸したのも事実。まず、同図書館を利用する際の貸出カードはCCCのTカードになっている。Tカードを持っていれば誰でも書籍を借りることができる。当初、CCCという一企業が貸出履歴を入手することを問題視する声もあったが、CCCはこうした情報を利用しないとしているし、またTカードを利用したくない来場者には、Tカードではない図書利用カードを選択することもできるようになっている。また、あたかも公設の図書館が商業施設化することに異を唱える声もあったのだが、どうもこれらの議論はみな武雄市以外のところで論じられているようだ。 では実際に当事者となる武雄市民は、公費が投じられリニューアルオープンした新・武雄市図書館をどう見ているのだろう。
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