東陽テクニカのブースでは、同社が総代理店を務める米国スパイレント・コミュニケーションズ社のアプリケーション・トラフィックテスタ「Spirent Studio Performance SpirentTestCenterC100」(Spirent Studio)を出展していた。これは今回のInteropの「Best of Show Award」セキュリティ部門で特別賞を受賞した製品だ。 同製品は、企業がファイアウォールやIPS/IDSなどのセキュリティ製品を導入する際に、その性能を評価するために用いられるもの。ShowNetにおいて、最新マルウェアに感染してしまった端末の振る舞いを擬似し、サイバー攻撃対策を担うセキュリティ機器の検証として活躍した。 この種のテスタでは、アタックやマルウェアに感染したPCの振る舞いなどを機器に当て、異常を検出するかどうかを調べることになる。「マルウェアひとつとっても、すぐに提供できるわけではありません。またファイアウォールでアプリケーションを制限した場合に、SkypeやYoutubeといったアプリケーションの違いだけでなく、iOSかAndroidかといったOSのバージョンの違いなどによっても挙動が変わってきます。この製品は、そういった多種多様なアプリケーションの細かい動きまで対応している点がアワード受賞につながったのだと思います」(同社担当)。 たとえば「Youtubeの再生を途中でやめてしまうユーザーの振る舞い」「Skypeで電話をかけ、数分間の通話後に電話をきるような振る舞い」「Eコマースで買い物をするユーザーの振る無い」などを、約3000種のアプリケーションのシナリオによって対応。テスト設定は極めて簡単で、アプリケーションのアイコンをドラッグ&ドロップするだけでよい。それらのテスト結果は、アプリケーションごとにPass/Failで自動的に判定できる。さらにアプリケーションのバージョンが更新された場合には、クラウド経由でトラフィックパターンを最新状態に自動更新する仕組みだ。 なお展示ブースでは、同製品のほかにも、機能を抑えて手ごろな価格で手に入る姉妹品の新製品として「AXON」も紹介されていた。