様々なデータを瞬時に読み取ることができるQRコード。この利便性の高いQRコードを、ドイツの高級車メーカー、メルセデスベンツが安全面に活用する取り組みを開始した。これは5月23日、メルセデスベンツが発表したもの。QRコードを利用して、事故の際の救助を迅速に行おうという取り組みだ。メルセデスベンツは、ADAC(ドイツ自動車連盟)とこのシステムを共同開発。事故が発生した際、現場に駆け付けた救急隊が、当該車両の給油口のふたなどに貼られたQRコードを、スマートフォンや携帯タブレット型端末で読み取る。そうすれば、画面には車両の見取り図を表示。どこに感電の危険がある高圧部品がレイアウトされているかなど、車両の構造が一目瞭然に分かるという仕組み。メルセデスベンツは、「事故の際、救急隊員が車両の構造を早く知ることができれば、スピーディな人命救助につながる」と説明している。