アルカテル・ルーセントが設立した新規ベンチャーのNuage Networks(ニュアージュ ネットワークス)は2日、クラウドサービス導入に関してのデータセンターネットワークにおける様々な制限事項を解消する、ソフトウェアベースのオープンなソリューションを発表した。 同社の仮想化サービスプラットフォームを導入することにより、医療、金融、公共施設などの法人、あるいは大規模なウェブ事業を展開するインターネット企業や通信サービス事業者は、運営するクラウドサービスのスケーラビリティを高め、多種多様な顧客が迅速かつ安全にアクセスできる環境を実現できるようになるという。 2013年4月より、Nuage Networksによる仮想化サービスプラットフォームの試験運用が、欧州および北米で実施されている。試験運用には、英国のクラウドサービスプロバイダー「Exponential-e」、フランスの通信事業者「SFR」、カナダの通信事業者「TELUS」、米国の医療機関「ピッツバーグ大学メディカルセンター(UPMC)」が参加する見込みだ。2013年中頃には世界規模での商用展開を予定している。 市場調査会社のIDCの推計によれば、SDNの世界市場規模は2013年の3億6,000万ドルから2016年には37億ドルに拡大すると予想されている。 SDNを扱う企業の市場戦略は各社異なる。第一世代SDNソリューションの大半が、問題の部分的な対応にとどまっているのに対し、Nuage NetworksのVSPは包括的なソリューションを提供するのが特徴とのこと。VSPによってデータセンターネットワーク全体が自動制御され、顧客ごとにセキュアな「スライス」が生成されることで、プロビジョニングに要する時間は数日単位から分単位に短縮される。また、数千ものユーザーを抱えるような数千社の顧客を収容するような巨大データセンターにも対応し得るスケーラビリティを実現することにより、大企業やWebスケール企業、通信事業者などが、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドの各種サービスを提供する際に最適な環境を実現できるようになるとしている。
【Interop Tokyo 2018】ネットワーク機器をクラウド管理!ディーリンクジャパンからIoT時代の新提案 2018年6月14日 ディーリンクジャパンは6月13日、幕張メッセで開催中の「Intero…