2013年夏のサンディエゴ・コミコンで発表され、大きな話題を呼んだアメコミ版『サイボーグ009』が、北米だけでなく日本での発売も決定した。米国での本国版がリリースされる7月19日に、小学館集英社プロダクションが日本語版を同時発売する。タイトルは『Cyborg009:再誕』と仮題になっており、価格やページ数も未定だ。しかし、米国のアーティストの手で新たなかたちで誕生する『サイボーグ009』をいち早く日本で確認出来る。本作は日本のマンガの巨匠である石ノ森章太郎の代表作『サイボーグ009』を単行本スタイル(グラフィックノベル)のアメリカンコミックとするものだ。米国の新興出版社Archaiaが手がける。Archaiaは新興出版社だが、アイズナー賞にいくつも作品を送り出すなど注目が高い。新しい取り組みにも熱心で、他分野の人気作品のグラフィックノベル化や電子書籍などに積極的だ。今回は、そうしたひとつとして日本の名作SFマンガに目をつけた。脚本はF.J.Desanto(『Immortals: Gods and Heroes』『The Spirit』等)とBradleyCramp『Gattaca』『Invertigo』等)、また作画はMarcus T(『RedRobin』『The Huntress』等)と実力派が参加する。すでに一部公開されているビジュアルからはより原作よりアダルトな絵柄の雰囲気が伝わる。日本での発売を手がける小学館集英社プロダクションは、アメコミやヨーロッパのバンドデシネの翻訳出版に定評がある。注目の高い作品であること、近年海外マンガの翻訳出版が盛り上がっていることからこうした企画が実現したとみられる。しかし、翻訳の問題もあり、海外のアメコミが日本と同時発売となるのは極めて異例だ。また、本作の英語版は、すでに電子書籍での同時発売も発表済している。いろいろな新しい試みが盛り込まれ、今後も話題を呼びそうだ。小学館集英社プロダクションhttp://books.shopro.co.jp/ http://www.facebook.com/ShoProBooks Cyborg009:再誕(仮)価格: 未定仕様: B5判変、本文4C、ページ数未定発売予定日: 2013年7月19日(金)著者: [作] F.J. デサント/ブラッドリー・クランプ著者: [画]マーカス・トゥ