『YAWARA!』や『20世紀少年』などで知られるマンガ家の浦沢直樹さんが、江戸時代の謎の絵師に迫る。3月31日16時よりWOWOWプライムで「美術のゲノム 甦る幻の写楽!~江戸歌舞伎とヒット仕掛け人の秘密~」に出演し、写楽について語る。「デジタル美術ミステリー」と銘打たれた「美術のゲノム」は、日本美術の名作を題材とする番組だ。経年劣化した美術品の失われた色彩や線をデジタルで復元し、新たな発見をもたらす。その過程から浮かんでくる美術の本質を探る。放送は今回で7回目、多くの美術愛好家の関心を集める絵師である。今回は未だ多くの謎に包まれる作品の数々から、戦前に紛失した歌舞伎役者絵の復元を試みる。案内役として いとうせいこう さんと進藤晶子アナウンサー、そしてデジタル復元師の小林泰三さん、ゲストとして東京国立博物館学芸員の田沢裕賀さん、人気マンガ家の浦沢直樹が特別出演する。浦沢直樹さんは、かねてから写楽のファンだったという。当代きってのマンガ家が江戸時代の人気浮世絵師・東洲斎写楽を熱く語るのもみどころだ。多色刷りで姿を現した『不破の伴左衛門女房関の戸』を前に浦沢さんは、「写楽の描線は天才的です。それまでの浮世絵の描き方を無視し、ポップな感覚を生み出している」と話す。また「今回、この番組に初めて参加して楽しかった。美術について勝手に想像できる自由さが良いですね」と美術を語る楽しさを語った。また今回は、4月2日にリニューアルオープンする銀座の歌舞伎座に合わせた企画ともなっている。こちらも日本の伝統を新しいかたちで再構築するものだ。浦沢直樹さんの言葉と共に、江戸の文化に触れるのもいいかもしれない。[真狩祐志]「美術のゲノム 甦る幻の写楽!~江戸歌舞伎とヒット仕掛け人の秘密~」http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/102803/ WOWOWプライム3月31日(日) 16時から放送