3月29日に、長編アニメーション映画『パラノーマン ブライス・ホローの謎』が全国公開となる。世界のアニメーションファンを驚かせた話題作だ。全米での興行は5600万ドルを突破、同年に公開された『フランケンウィニー』などを上回り、ストップモーション(コマ撮り)アニメーションで年間第1位の大ヒット。子どもから大人まで幅広い世代から人気を博している。一方で、数々の映画賞を受賞するなど批評家からも高い評価を受ける。毎年多くのアニメーション映画が世界中で誕生するが、本作がこれほど話題となる理由は何だろうか?それはエンタテイメント満載の一方で、ストップモーションが生み出す映像の驚き、そしてキャラクターの魅力だろう。映画公開を前に、本作の魅力の注目してみよう。映画『パラノーマン ブライス・ホローの謎』3月29日全国公開http://www.paranorman.jp/ [死者と話せる少年・ノーマン]本作はストップモーションによる素晴らしい映像が話題を呼んでいるが、優れたストーリー、キャラクターがあってこそ映像も生きてくる。もちろんこの点でも、観客は映画に大満足となるだろう。主人公は、ホラー映画が大好きなノーマン。11歳の普通の少年と思いきや、“死者と話せる”というかなり変わった能力を持っていて周囲から変わり者扱いされている。しかし、そんな能力が、彼を大きな冒険に導くことになる。物語の舞台となるブライス・ホローの町は、300年前に<魔女の魂>が封印された場所だったのだ。その封印が解けて悪霊を呼び覚まし、町を滅ぼすと告げられたノーマンの活躍が始まる。スリルあり、冒険あり、謎解きあり、そして少しホラーと様々な楽しみかたが出来るのが『パラノーマン ブライス・ホローの謎』である。 [相次ぐ映画賞の受賞:ストーリーと映像に魅力]そんな映画の面白さは、映画に対する圧倒的な評価に裏付けられる。これまでにワシントンDC、ラスヴェガス、サンフランシスコ、シカゴ、サンディエゴ、トロントの映画批評家協会のアニメーション賞を受賞する。アニメーション界のアカデミー賞として知られる第40回アニー賞では、キャラクター ・デザイン賞(ハイディ・スミス)、キャラクター・アニメーション賞(トラヴィス・ナイト)に輝いた。また、米国アカデミー賞では『メリダとおそろしの森』、『シュガー・ラッシュ』などのメジャースタジオの作品と並び、わずか5作品のノミネートの一角を占めた。美しく迫力のある映像、300年前の謎を解き明かすミステリーや少年たちの冒険とストーリーの楽しさがこの背景にある。 [ストップモーション・アニメーションの大傑作]ストップモーション・アニメーションは、人形を素材にそれを少しずつずらし、ひとコマずつ撮影する方法だ。少し古い技術と思う人もいるかもしれない。しかし、実はストップモーションは、全世界で人気の最先端の映像技術だ。『パラノーマン ブライス・ホローの謎』と同様にライカが生み出した『コララインとボタンの魔女』のほか、『ウォレスとグルミット』、『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』など近年も傑作が数多い。アメリカでは2012年には、『フランケンウィニー』やアードマン・アニメーションズ/ソニー・ピクチャーズ製作の『ザ・パイレーツ! バンド・オブ・ミスフィッツ』などの大作も公開されている。『パラノーマン ブライス・ホローの謎』全米興行でこのふたつを超えている。映画『パラノーマン ブライス・ホローの謎』2013年3月29日公開http://www.paranorman.jp/ Twitter https://twitter.com/ParaNorman_jp Facebook http://www.paranorman.jp/[スタッフ] 監督: サム・フェル、クリス・バトラー 脚本: クリス・バトラー 製作: アリアンヌ・サトナー、トラヴィス・ナイト 撮影監督: トリスタン・オリヴァー プロダクション・デザイナー: ネルソン・ローリー 編集: クリストファー・マーリー,ACE 音楽: ジョン・ブライオン