日本フードサービス協会は、同会会員社による外食産業市場動向調査の、平成24年の年間結果を発表した。 全業態トータルの年間の全店売上は、2011年の東日本大震災の打撃から抜け出し、店舗数・客数の増加により2年ぶりに前年を上回っている。 業態別の売上は「パブ/居酒屋」以外の業態で、すべて前年を上回った。また、ファミリーレストラン業態の焼き肉は、食中毒問題やセシウム汚染牛肉などの風評被害があった2011年から回復し、売上は前年比106.8パーセントとなった。 四半期ごとの動向は、全体売上は震災の反動でプラスとなった「第1四半期」に大きく増加し、前年比104.7パーセントとなっている。しかしその後徐々に増加幅を縮小させ、「第4四半期」には99.1パーセントと前年を下回った。 全体の客単価は年間を通して前年を下回っている。業態別では「ファミリーレストラン」が全四半期で前年並みや前年を上回ったのに対し、「ファーストフード」は全四半期で前年を下回った。店舗数は年間を通して前年を上回っている。業態別では「パブ/居酒屋」と「ディナーレストラン」だけが年間計で前年を下回り、特に「ディナーレストラン」は全四半期で前年を下回った。