『Love Letter』や『スワロウテイル』など美しき世界観で観客を魅了した岩井俊二監督。昨年公開された全編英語で綴られた最新作『ヴァンパイア』がついに、3月20日(水)よりブルーレイ&DVD発売されることが決定! これを記念して、岩井監督からコメントが到着した。自殺願望を抱える少女たちと、彼女たちの血を欲する高校教師・サイモンとの“死”を中心に繋がる心の交流を描いた本作。岩井監督にとって『花とアリス』以来8年ぶりの長編劇映画であり、岩井監督が原作から脚本・監督・音楽・撮影・編集・プロデュースと1人6役を務めた渾身の一作だ。外国人俳優を中心に、日本からも蒼井優が参加し、カナダを舞台に全編英語で撮りおろしたことも話題となって、2011年のサンダンス映画祭、そして同年のベルリン国際映画祭でパノラマ部門に正式出品された本作。海外での映画祭参加に加え、撮影のための海外ロケを経て、岩井監督が感じたことそのままにコメントを寄せてくれている。「僕の中で主人公のサイモンは実は日本人である。そしてこの物語は日本の物語である。海外で映画を撮るというのはそういう風でないといけない気がしている。日本語で作品を作ればそれはなんでも日本製になってしまう。日本というのが一体いかなるものなのかは、案外分からずじまいだったりもする。そして海外にいると僕は自分が日本人であることを意識せざるを得ない。そして極めてドメスティックなエッセンスが内側から沸き上がってくる。ああ、これが欲しくて自分は日本を離れたのだ。『ふるさとは遠きにありて思うもの』は室生犀星だが、この視点を得て初めて物が作れる人種がいる。それが自分なのだとこの映画を撮って実感した」。岩井監督のエッセンスが滴るほどたっぷりと注ぎ込まれたこの『ヴァンパイア』だが、ブルーレイ&DVDの特典には、なんと岩井監督自身が監修したという貴重なメイキングも収録されているようだ。さらに今回、『undo』を始め『PiCNic<完全版>』、『スワロウテイル』の岩井監督の名を知らしめることとなった名作3本も初ブルーレイ化。今回も岩井監督自らHDリマスターを手がけ、ジャケットデザインもリニューアル。『PiCNic』は未公開シーンを加えた完全版として新たに蘇るようだ。一度観れば、その美しき世界の虜となってしまう独特の岩井ワールドに、ぜひこの機会に足を踏み入れてみて。岩井俊二監督作品リリース情報『ヴァンパイア』[ブルーレイ]価格:\5,800(税込)『ヴァンパイア』[DVD]価格:\4,700(税込)発売日:3月20日(水)発売元/販売元:ポニーキャニオンVAMPIRE (C) 2011 Rockwell Eyes,Inc.All Rights Reserved.『undo』[ブルーレイ]価格:\3,990(税込)発売日:3月20日(水)発売/販売:フジテレビ映像企画部/ポニーキャニオン(C) 1995 FUJI TELEVISION/PONY CANYON『PiCNic<完全版>』[ブルーレイ]価格:\3,990(税込)発売日:3月20日(水)発売/販売:フジテレビ映像企画部/ポニーキャニオン(C) 1996, 2012 FUJI TELEVISION/PONY CANYON『スワロウテイル』[ブルーレイ]価格:\3,990(税込)発売日:3月20日(水)発売/販売:ポニーキャニオン(C) SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE