そうしたひとりに、『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』や『イノセンス』などで知られる押井守監督がいる。押井監督は12月27日に、WOWOWの情報番組「渋谷LIVE!ザ・プライムショーに出演、影響を受けた人物としてこのシド・ミードの名前を挙げた。 「当時はなんとなく映画をつくるのに、ストーリーとキャラクターと世界観が大事を思っていた。でも、この映画を観て監督から何が見えているのか、つまり“ビジョン”が大事なんだと確信したんだ」と当時受けた強い感銘を振り返った。 そして、『ブレードランナー』がいまなお多くの人に影響を与えることについて、「『ブレードランナー』が公開当時はヒットしなかったけどその後じわじわと注目を集めて今でも見られているの理由は、映画の肝は実はストーリーでもキャラクターでもなくビジョンだと当時確信しちゃった。そんな映画を作ると苦労するとは分かっていたけど、当時は若かったからね」と話す。それは、自身の創作活動にもつながっているようだ。