『ジョジョの奇妙な冒険』連載25周年を記念して、10月16日より六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催されてきた「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」が11月4日に閉幕する。この最終日を前に、展覧会に関する驚きのプロジェクトが11月3日、4日の夜に行われる。展覧会の全展示がインターネットを通じて、無料で一般公開されるというものだ。グーグルが開発・提供する「リモートロマンス」を利用してこれを可能にする。リモートロマンスは、Google+のビデオチャット機能「ハングアウト」を利用する。ネットを通じた映像の閲覧だけでなく、各自が遠隔操作で場内を体感出来る。作品にちなんで「スタンド」と呼んでいる。「荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展」は開催前から大きな話題を呼び、会期半ばで完売する白熱ぶりを見せた。入場可能なのは前売チケットを手に入れた人のみとあって、展覧会を観たくても行けなった人も多い。そこで惜しくも来場が叶わなかった人への配慮として、ネットを介して会場を散策出来る「リモートロマンス」が発現(サービス提供)していた。しかし、これまで「リモートロマンス」では、原作者の荒木飛呂彦さんが描き下ろしたものなどの一部が「シークレット」として伏せられていた。そのリモートロマンスでの閲覧を一挙に拡大、11月3日と4日の晩に全展示が閲覧可能になる。さらに最終日4日の晩は、原画やフィギュア、AR企画や荒木さんの対談、物販コーナーなども公開になるという。行ったことのある人には懐かしく、行ったことのない人には新しい体験となるだろう。「リモートロマンス」で共に語り合いながら展示を堪能したいものだ。「リモートロマンス」の「発現」は、3日4日共に23時30分からである。今年は夏の仙台での展示、アニメのテレビ放送の開始など多くの話題があった。連載25周年の集大成を惜しみつつ見届けたい。[真狩祐志]リモートロマンスhttp://rr.araki-jojo.com/荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展http://araki-jojo.com/gengaten/tokyo/