モバイル市場が拡大する中、基幹業務システムにおいてもモバイル対応が求められるようになってきた。そんな中、前編では、モバイル対応を開始したOSKのERPパッケージ「SMILE BS」シリーズと、「SMILE BS」シリーズに関わるデータをモバイルに対応できるようにする開発ツール「CAB(Custom AP Builder) for Mobile」について紹介した。後編からは、「CAB for Mobile」で作成したモバイル画面の活用ポイントについて詳しくみていこう。
さて今後の展開だが、モバイルアクセスが広まるにはBYOD(Bring Your Own Device)というキーワードも見逃せないところだろう。だが海外と異なり、日本ではデバイス管理やセキュリティの関係から、BYODへの対応に腰が重いのも事実だ。しかし、将来的にモバイル化がより浸透してくると、端末自体もシングルユース・シングルデバイスでなく、マルチユース・マルチデバイスへと移行してくるものと予想される。「我々は、そのときのことも視野に入れています。マルチデバイスでのモバイル化をにらみ、早い時期から多くのデバイスに対応してきました。いきなりマルチデバイス化しようとしても、簡単にはできませんからね。今後は在宅勤務など、ワークスタイルの変化に迅速に対応できるモバイル化なども考えていきたいですね」(笹原氏)。 《井上猛雄》