サイバー犯罪では、欧州を中心に身代金要求型の不正プログラムであるランサムウェアの流行を挙げている。この不正プログラムでは、感染コンピュータの位置情報を元に各国の警察機関を装うなどの騙しの手口が見られた。このほかにも、大規模な対象に個人情報の詐取を狙ったスパムメールの攻撃や、ドイツ・英国・イタリア等でオンラインバンキング詐欺を自動化するツール「ATS」(Automatic Transfer System)による攻撃も確認され、直接的に金銭を得るための攻撃が目立っている。レポートではこのほか、SNS「Pinterest」を悪用したアンケート詐欺や標的型攻撃の現状についても掲載している。