17日、日本マイクロソフトは、次期『Microsoft Office』カスタマープレビューの公開にあわせて、記者発表会を開催。同社Officeビジネス本部のロアン・カン本部長が、新しいOfficeについて記者達の質問に答えた。 会見の中でカン本部長は、新しいOfficeについて「世界中で変化している3つのトレンド、マルチデバイス化、クラウドへの移行、ソーシャルとの連携、新しいOfficeはこれら需要をカバーするものである」との考えを示した。 記者との主な一問一答のやり取りは、以下の通り。―― システム要件は前バージョンと変わらないのか? 最低でもWindows 7が必要、もしくはWindows 8。他のシステム要件は開示できる段階ではない。―― Windows RT版での提供もあるというが、機能的な差異はあるのか? Windows RT版ではデフォルトでOfficeが付いてくる、アプリケーションのセットとして出荷されるということ。―― Facebookなど他のSNSと、どう連携する? 他のSNSとの連携については、新しいOfficeには全てのアプリに“People”の機能が含まれる、この“People”からFacebookなどのSNSに接続でき、それが統合の一例。―― Yammerは機能が実装される? Yammerは、別のビジネスとして走らせており、今後統合していこうと考えている。―― インターフェースに関して、Metroスタイル版とデスクトップ版の棲み分けは? 2つのアプリケーションがある。OneNoteでは、ユーザーインターフェースがシンプルですぐに使えるようなカタチ。スレート等の環境で使いやすいタッチ操作のしやすいものになっている。―― WordやExcelはデスクトップ版のみ? 将来はわからないが、今の段階ではそういうことなる。―― 他のストレージサービスを使える? 他のストレージサービスも利用できるが、SkyDriveの場合、Microsoft IDでサインすることでシームレスで繋がることが出来る。別のサービスになるとシームレスな活用ができない。―― Office Web Appsは提供していくということだが、コンシューマー向けOfficeオンラインに関してはこれまで通り提供していく? Office Web Appsは提供していく。例えば友達のPCがXPでドキュメントにアクセスしなければならない場合もでてくるので、Web Appsを使っていくことになると思う。―― 今後、AndroidやiOS向けに、ローカルで動くOfficeを提供していく? 今現在、OneNoteやLyncが提供されているが、現在の段階で他のアプリケーションに付いては言えることはない。―― Skypeのサービスは、米国ではサブスクリプションのユーザーは1カ月に1時間無料で使えるようですが、日本での提供は未定? おっしゃる通り。米国のSkypeサービスはサブスクリプションが必要で日本ではリリースしていない。お客様のニーズにあったモノを提供する方針で、今現在回答できる内容はない。―― 発売時期は、2013年であるのか? 今現在公表できるものはない。名前が示しているのが一番インパクトがあると思うが…。―― 開発スピードは、Office 2010とだいたい同じ開発スピードなのか、機能がてんこもりなので時間がかかるのか? お客様のフィードバックによるところが大きい、お客様がすぐに欲しいということであれば、大きな問題がないということで、出来るだけ早く提供する。プレビューはお客様の意見を聞きたいので行なっていること。今の段階で言えることはない。―― 日本マイクロソフトとして米国と一緒に発売したい? この市場に向けて製品が準備できてから提供することが重要。