フィンランドのノキアは15日(現地時間)、同社が展開するWindows Phoneの最上級モデル「Lumia 900」を従来の半額となる49.99ドルに値下げすると発表した。2年契約が条件となる点は以前と同じ。 Lumia 900はAT&Tが今年4月に99.99ドルで発売したが、販売は不調だった。LumiaシリーズはプラットフォームにWindows Phoneを採用し、ノキアが社運をかけて発売した。iOSやAndroidに対抗できるかという点でも注目されたが、現在のところ成功しているとは言いがたい状況。 ノキアは長年にわたって世界最大の携帯電話メーカーだったが、ここ数年は不振にあえいでおり、米IDCの調査では今年第1四半期の出荷台数でついに韓国のサムスンにシェア1位の座を明け渡している。四半期決算でも赤字が続き、大規模なリストラ策を打ち出しているものの、業績は回復していない。