オフィス内の便器は和式として体力強化せよ---。野村ホールディングスは1日、第108回定時株主総会の招集を通知したが、株主から提案された議案に、社内のトイレをすべて和式にせよ、というのがある。下半身のねばりを強化して経営破綻を回避、という意図らしい。 ………………第12号議案 定款一部変更の件(日常の基本動作の見直しについて)提案の内容:貴社のオフィス内の便器はすべて和式とし、足腰を鍛練し、株価四桁を目指して日々ふんばる旨定款に明記するものとする。提案の理由:貴社はいままさに破綻寸前である。別の表現をすれば今が「ふんばりどき」である。営業マンに大きな声を出させるような精神論では破綻は免れないが、和式便器に毎日またがり、下半身のねばりを強化すれば、かならず破綻は回避できる。できなかったら運が悪かったと諦めるしかない。 ……………… 野村ホールディングス取締役会はこの議案に反対する。この提案が株主共同の利益または企業価値の向上のいずれにも資するものではないと判断したためだという。 これを提案した株主(氏名非公開)はほかに「当社の略称を『YHD』とし、営業マンは自己紹介をする際に『野菜、ヘルシー、ダイエツトと覚えてください』と前置きする」「取締役の社内での呼称は『クリスタル役』とする」「取締役会長はグループ長とする」などを提案し、いずれも取締役会に反対されている。 野村ホールディングスの定時株主総会は6月27日、東京のホテルオークラで開催される。