5インチのディスプレイを採用したスマートフォンといえば、サムスンが「Galaxy Note」を発売して大変な注目を集めているが、それに続いてLGが放ったのがこの「Optimus Vu」だ。5インチがまだジャンルとして確立していない今の段階では二番煎じのそしりは免れないが、それを吹き飛ばしてユーザーを魅了できる実力があるかが問題といえるだろう。 まず概要を紹介しておくと、5インチのディスプレイはLGお得意のIPSで解像度は768✕1024。LTE対応や800万画素のカメラはもはや当たりまえの機能として、特筆すべきなのはワンタッチメモという独自機能を搭載していること、そしてバッテリーが2000mAhと大容量なこと。 今回は韓国ですでに発売済みのグローバルモデルでその実力を体感することができた。 ファーストインプレッションは当然ながらそのディスプレイということになる。解像度768✕1024と懐かしくさえ感じるこの解像度は、つまりディスプレイの縦横比が4:3であることを示している。これについてはLGは「ウリ」としてアピールしており、なるほど、映像ビューワーではなく情報端末としてみた場合、この解像度は非常に気持ちよく、実用性が高い。ちないに、Galaxy Noteは800✕1280でフルHDの16:9よりは縦横比に大きな差はないが、Optimus Vuよりはかなり細長い。 このディスプレイはやはり通常のスマートフォンより圧倒的に広く、一度使うと手放せなくなる魅力がある。その画質も素晴らしく、晴れた日に屋外でも使ってみたが、全く問題ない。ただし、4:3の縦横比を採用した関係で、本体横幅は90ミリと、Galaxy Noteよりもさらに7ミリも広い。そのため手に持った時のボリュームはかなりのもので、手持ちスタイルでの長時間使用は手が疲れる。 つづいて注目したいのがワンタッチメモ機能だ。本体上部に専用のハードボタンがあり、これを押すと画面をキャプチャしてなおかつ、画面全体が手書きメモ領域となる。例えば地図を表示させておき、目的地に手書きで丸をつけてその画像をメールで送るといったことが簡単にできる。しかも、手書き入力用のスタイラスペンも付属している。 気になるのはペンによる入力の使いやすさだが、これは十分に合格といえるものだった。広いディスプレイに自由にメモ書きできるのは確かに実用性が高く、電子手帳としてバリバリ使えそうだ。ただし、LGとしてはペン入力をメインで考えているわけではなく、指での手書きも十分に実用に耐える。ただ、ペンがメインではないからと、本体にペンを収納するスペースがなく、オプションでそういった機能のあるケースなども用意されない。正直これには閉口した。筆者が本機を購入したら、間違いなく1週間以内にペンをなくすだろう。もっとも、これは社外品のアクセサリなどでおそらく解決できそうではある。そうであれば、本機のディスプレイとワンタッチメモは極めて魅力が大きく、筆者は本当に購入したくなったというのが偽らざる本音だ。
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