ウェザーニューズは12日、2012年2~3月における花粉飛散数、今後予想される飛散傾向を発表した。全国1,000個所に設置している花粉観測機「ポールンロボ」にて計測された花粉飛散量をまとめた数値と、今後の飛散見通しをもとに予想した結果となっている。 それによると2012年は、寒さの影響により全国的に花粉の飛散開始が遅く、2月上旬からの飛散開始となった。九州など、寒気の影響が比較的少なかった地域では昨シーズンより数日遅くなった程度だが、全国的には1~2週間遅く、東北などでは3週間程遅くなったところもあった。 スギ花粉の飛散ピークは、九州や四国では3月上旬~中旬、その他の西日本や関東、東海では3月中旬~下旬のところが多かった。4月中旬現在、近畿・関東はヒノキ花粉、北陸・東北はスギ花粉のピークになっている。九州ではすでにヒノキ花粉のピークを越えており、今後は次第に飛散量が少なくなっていく見込み。一方東北、北陸地方は5月初めまでは花粉の飛散に注意が必要とのこと。 飛散量は、3月末時点で、全国平均でシーズン全体の約5割が飛散しており、東日本では残り1か月で約5割、西日本では約4割が飛散する見込み。ちなみに、症状に関しては、症状報告において“ツライ”または“非常にツライ”と報告した人の割合は、昨シーズンより約3%少ない程度で、症状自体はあまり軽減されていない模様だ。