調査会社の米Net Applicationsは3日(現地時間)、月例のデスクトップ向けブラウザの市場シェア3月分を発表した。2月に減少傾向に歯止めがかかったIEがさらにシェアを増加させ、それ以外のブラウザは全てシェアを落とした。 IEのシェアは昨年まで低下の一途をたどっていたが、今年に入って状況が変化してきた。昨年12月から今年2月のシェアは51.87%、52.96%、52.84%と、低下から横ばいに転じた。そして3月は53.83%となり、横ばいから上昇に転じている。IE9のみで見ると今年1~3月のシェアは11.64%、12.60%、15.17%と大きく上昇している。機能、速度がライバルと互角となり評価の高いIE9が、IEのシェア上昇を支えていることが分かる。 他の主要なブラウザは軒並みシェアを落とした。前月との比較でFirefoxが20.92%から20.55%へ、Google Chromeが18.90%から18.57%へ、サファリが5.24%から5.07%へ低下した。Googleはプライバシーポリシーの変更で批判を受けていたが、ブラウザのシェアにはその影響は少ないようだ。 IE9の人気によってシェアが回復したIEだが、喜んでばかりもいられないデータがある。セキュリティに問題があるとして、使用しないようにマイクロソフト自ら大々的なキャンペーンを行い、米国でのシェアが1%を切ったことで終結宣言を出したIE6だが、Net Applicationsのデータではまだ6.9%ものシェアを獲得している。これはより新しいIE7の4.48%よりも高い数値だ。
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