調査会社の米IHS iSuppliが、米国のフラットテレビ出荷についての調査結果を発表した。2012年の予測は前年比5%ダウンとなり、成長を続けてきた米国のフラットパネルテレビ市場が初めて減少に転じるという。 調査結果によれば、フラットパネルテレビの出荷台数は2010年が3860万台、2011年が3910万台。米国が不況にあえいでいた2008~2009年も含めてフラットパネルテレビ市場は常に成長してきた。しかし、2012年の予測は3710万台と5%もダウンし、さらに2013年は3490万台まで急落するという。原因は需要の一巡によるもので、ブラウン管からの買い替えがほぼ完了し、成長市場から成熟市場に移行すると見られる。 減少傾向が急激に起きる理由については、2011年の販売実績がすでに非合理的なもの、つまり、各メーカーが楽観的な予測のもとに出荷台数を増やし、価格低下を招いたためとしている。2012年は各メーカーが利益を確保するため出荷台数を抑制しており、そのため販売台数は大きく減少する見込みとのことだ。