台湾ASUSTeK Computerは27日(現地時間)、スマートフォンとタブレットを合体できるようにしたユニークなコンセプトの「PadFone」を、バルセロナで開催中のMobile World Congress 2012(MWC 2012)に出品、発表した。 「PadFone」は4.3インチのディスプレイを持つスマートフォンと、10.1インチのディスプレイを持ち、一見タブレットに見える「PadFoneステーション」をセットにしたもの。ステーションの裏面の蓋を開けてスマートフォンを収納することができ、この状態でタブレットとして使うことができる。つまり、ステーションはスマートフォンの外付けタッチディスプレイのような位置づけだ。 スマートフォンは960×540ピクセルのスーパー有機ELディスプレイを採用し、デュアルコアのQualcomm Snapdragon S4プロセッサ、1Gバイトのメモリ、16~64Gバイトのストレージ用メモリを搭載。一方、ステーションは1280×800ピクセルの液晶で、CPUや通信機能はもちろん、バッテリーも搭載しない。 ASUSTeK Computerでは「PadFone」のメリットとして、ひとつの通信プランでスマートフォンとタブレットの両方が使えること、タブレットとスマートフォンを別々に購入するより低価格なことを挙げている。さらに、タブレットとスマートフォン間でデータを同期するといった手間がかからないこともメリットだと主張している。「PadFone」は今年4月~出荷予定。価格は発表されていない。
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