キヤノンは30日に開催された取締役会で、内田恒二代表取締役社長兼COOが相談役に退き、御手洗冨士夫会長兼CEOが社長を兼任することを明らかにした。 異動の理由としては、「厳しい経営環境の中、グローバル優良企業グループ構想フェーズIV(2011~2015)の目標達成を着実に進めていくため」としている。 御手洗氏は1935年生まれ。1995年9月にキヤノンの社長に就任し、2006年5月には会長になり、社長のポストには内田氏が就いていた。6年ぶりの復帰となる。 退任する内田恒二氏は、1965年に京都大学卒業後、キヤノンカメラ(現キヤノン)に入社。カメラ事業部カメラ開発センター所長、カメラ事業本部の宇都宮工場長やレンズ事業本部長、カメラ事業本部長など、一貫してカメラ部門の技術畑を歴任した。