週末に迫ったクリスマス。わが子へのプレゼント選びは、もうお済みだろうか?「何をあげたらいいんだか…」と途方に暮れる、乗り物好きのパパ! 乗り物絵本のプレゼントなんて、いかがだろう。今年発行のものから、人気の4冊をピックアップした。まずは、パパの自動車が大活躍の『すごいくるま』(作・市原淳、教育画劇)。一見普通の自動車だけど、スピード抜群で渋滞もへっちゃら、空だって飛んじゃう。これを読めば、家の自動車に愛着が湧くこと間違いなしだ。易しい文章で、2〜3歳から楽しめる。 ごっこ遊びの好きな子には『ぼくはブルドーザー!』(作・三浦太郎、こぐま社)がおすすめ。砂場で主人公のぼくが、働く車に変身する。ぼくの動きと車の形がぴったりリンクする面白さを、親子で体感してほしい。こちらも2歳ごろから。ちなみにパパがカッコいい絵本でもあるので、要チェックだ。 働く車でもう1冊、『ぼくのすごいしゅうしゅうしゃ』(作・スギヤマカナヨ、偕成社)も楽しい。何でも収集するごみ収集車が、泣き虫やおならまで集めるユニークなこの話。作者は収集車好きの息子にヒントを得て作り、今では4歳になる彼の大のお気に入りだそう。2〜3歳から読んであげられる。 さて、最後は鉄道絵本『いちばんでんしゃのしゃしょうさん』(文・たけむらせんじ、絵・おおともやすお、福音館書店)。元車掌の作だけに、運行の仕事の一部始終がしっかりと堪能できる会心の出来。わが子と一緒に、何度も車掌気分を味わえる。電車好きで5歳ごろなら、没頭する姿が目に浮かぶ。 大人が楽しそうに読んでくれる絵本なら、子どもだってきっとわくわくするはず。プレゼントの一冊が、親子のお気に入りになることを願う。