メリル・ストリープは40歳になった時に女優引退を考えたそうだ。現在62歳のメリルは、20年以上前に3回も魔女の役を依頼された際、恐怖に襲われ、それがきっかけで一定の年齢の女性の価値を映画界の上層部が評価していないことを認識したという。 夫ドン・ガマーに自分のキャリアは「終わった」と話したメリルは、彼女の年齢くらいの女性は「ある程度グロテスク」に見られていると思ったとも話している。しかし、そのキャリアに対する悩みは、最新映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で演じているサッチャー元英首相の役作りにも助けとなったそうだ。「当時は男性たちの集まりだったわ。女性もいたけど、630人中16か17人だったかしら。世界は変化していたのよ。古い規律が解体されていくのを感じ取れたわ。それを変えたくないと思っていた人は多くいたみたい。それも感じることが出来たわ」「公表されていない、白熱した激論が繰り広げられていたのよ。ただ広まったの。彼女も間違いなくそれを経験したのよ」「彼女を派閥から締め出そうとする偏見の値を計るのは困難なことだわ。でも、サッチャーのあの当時に達成したことは信じられないことばかりだわ。首相に留まることもね。20世紀に最も長く在籍した首相であることも、素晴らしい話でしょ」と米ヴォーグ誌1月号にてサッチャー氏を賞賛している。