日立コンシューマエレクトロニクスは15日、放射線(ガンマ線)を検出する半導体型のセンサー・モジュールを新たに開発したことを発表した。同日より受注を開始する。 同製品は、長年TVやビデオカメラなどの映像機器の開発を通して培ってきた微細加工や実装技術、微小信号処理技術を活かして、ガンマ線検出技術をモジュール化したもの。日立製作所の日立研究所、中央研究所が2000年代前半から研究開発を進めてきた半導体方式の検出技術を用いているという。この技術により、高いエネルギー分解能(テクネチウム99mに対し5%程度)と高感度なガンマ線検出をコンパクトに実現することが可能になった。 ガンマ線を検出するセンサーとして、広く活用可能で、核医学での診断に用いられるSPECT(単光子断層画像)装置、ビデオカメラと画像処理を組み合わせた放射線測定装置、ベクレルモニターなどへの適用が可能。日立GEニュークリア・エナジーによるハンディ型放射線測定装置は、福島第一原子力発電所での放射線量測定に用いられている。仕様、価格、納期等については、個別相談。