Microsoft Windowsのカーネルには、TrueTypeフォントの処理を含む画像処理用のドライバ(W32.sys)が含まれている。このドライバには、文書やWebページなどに埋め込まれたTrueTypeフォントの処理に脆弱性(CVE-2011-3402)が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工されたTrueTypeフォントが埋め込まれた文書やWebページなどを開くことで、カーネルモードで任意のコードを実行される可能性がある。なお、マイクロソフトによると、本脆弱性を悪用した攻撃が確認されている。現時点で対策方法は公開されておらず、JVNでは対策が提供されるまでの間、T2EMBED.dll へのアクセスを制限することで本脆弱性の影響を軽減できるとしている。
《吉澤亨史@ScanNetSecurity》