富士通は127日、全国の都道府県および市町村が運営するすべての公共図書館を対象に、ポータルサイトを通して利用者・職員にとって利便性の高い次世代図書館サービスを実現するSaaS「Ufinity for Public(ユーフィニティ フォー パブリック)」の販売を開始した。
「Ufinity for Public」は、図書館のポータルサイトを容易に作成・更新する機能をはじめ、図書館間での書籍の相互貸借や職員同士がWeb上でコミュニケーションを取る機能などを提供するもの。「お知らせ」「RSS」「ブログパーツ」など20種類以上のメニューを自由に組み合わせることで、ポータルサイトを容易に作成・更新できる。ユーザページとしては、一般利用者向けトップページ(パブリック)、図書館職員向けコミュニティーページ(グループ)、図書館職員向け個人ページ(パーソナル)の3種類が用意されている。これらを使って、館内施設予約、掲示板、アンケートなどが利用可能。
提供には、富士通のデータセンターからインターネット経由で提供するSaaS形式を採用。図書館業務を支援するSaaS「WebiLis(ウェブ アイリス)」(2010年9月提供開始)に続く、公共図書館向けSaaS第二弾となっている。なお、「Ufinity for Public」は三重県立図書館が先行導入し、評価にも協力しているとのこと。価格は3万円/月よりで2012年1月より提供開始の予定。
《冨岡晶》