パナソニックは20日、昨年発売して旅好きのミドル世代から支持を得た「旅ナビ」をモデルチェンジし、新たにターゲットを20代~30代の旅好きOLに据えた新型旅ナビ「CN-MH01L」を発表。11月下旬より発売する。ユーザーターゲットを若い女性としただけに、ボディサイズは従来モデルよりも大幅にコンパクト化され、手の中にも収まるそのサイズはまるでスマートフォンのようなデザインだ。内蔵メモリーは8GBとそれほど多くはない。しかし、ここに全国の詳細な地図データをはじめ、旅行に出掛ける時に便利な女性向け旅行ガイドブック「タビハナ」のデータまでを収録する。全国の主要な観光地を網羅しており、目的に合わせたルートマップも利用できる。その他、電話番号を登録することで自分だけのガイドブックを作成できる他、別の旅行ガイドブックやタウン情報の追加にも対応する予定だ。メニューを含め、旅ナビのメインユースである旅行ガイドとして使う場合は基本的に縦使い。しかし、左手用/右手用のふたつのGUIを用意し、左右どちらの利き手でも使えるよう設計されている。「旅ナビ」の主たる使い方は観光地に出掛け、徒歩利用するスタイル。ルート案内時は階段やエレベータといった情報もガイドする。タッチパネルはフリック&ドラッグ操作ができる静電容量方式で、スクロール操作もきわめて快適だ。ルートプランは「歩き易さ」「屋根あり」「にぎやか」「カロリー消費」といった徒歩ルートならではの条件に切り換えられる。画期的なのは、地図情報をカメラで撮影したリアル画像に重ね合わせてガイドできるAR機能の搭載だ。リアル画像にはランドマークや矢印を表示し、映像と合わせてその位置を確認することができる。たとえ地図が苦手な人でもガイド情報を的確に捉えらることを目指したのだ。その他、お薦めして欲しいジャンルを選んでおけば、ルート案内中に自動的にアイコンでその存在を知らせるガイド機能も装備。旅行で楽しめる多彩さは従来の旅ナビよりもはるかに進んだと言えるだろう。一方、カーナビとして利用する際は一般的なヨコ表示となり、ルート案内はもちろん、目的地までのルートは最大5ルートまでを探索。測位はGPSで行うのが基本だが、電子コンパス+加速度センサーも併用。とくに徒歩モードでの精度アップに貢献している。なお、従来型にあったワンセグチューナーは非搭載。バッテリーはUSBによる外部給電が行えるので、予備電源を持参すれば長時間使用にも耐えられる仕様となっている。CN-M01Lの価格はオープンだが、店頭予想価格は4万3000円前後を予想している。