キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は20日、地デジ対応テレビを活用し、クラウド環境で顧客独自の情報を配信する新サービス「フレミクスTV」を発表した。試験運用を10月上旬より開始する。 「フレミクスTV」は、放送局の地上デジタル放送とキヤノンMJのデータセンター上で管理する顧客独自のコンテンツを融合し、地デジ対応テレビの画面上で同時に映し出すサービス。たとえば金融機関の店舗や医療機関の待合室、官公庁の窓口などにおいて、地上デジタル放送のテレビ番組などを流しながら、同時に、受付番号や会場誘導、お知らせといった各種情報を、きめ細かく表示させることができるようになる。地デジ対応テレビに挿入されているB-CASカードの固有IDがコンテンツを識別するため、テレビごとに表示させる情報の内容を変えることもできる。災害発生時にはテレビ放送を通して緊急速報や災害状況を確認するといった使用方法も可能となっている。 提供価格は未定で、表示端末単位に月額課金方式で提供する予定。キヤノンMJでは、コンテンツ制作会社と連携し、顧客独自の情報コンテンツの作成・改修を請け負うほか、業種・業態ごとのテンプレートを用意する。10月上旬より開始する試験運用は、テレビ朝日と朝日放送、名古屋テレビの3局と共同で行い、来春には新規事業として本格的にスタートさせ、将来的にサービス対象エリアを全国へ順次拡大していく予定。
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