シムドライブと仏DASSAULT SYSTEMESの日本法人ダッソー・システムズは9月12日、東京都港区において、シムドライブが進めているEV(電気自動車)の先行開発車事業について、3年間にわたる提携契約を締結したと発表した。シムドライブの代表取締役社長清水浩氏は、慶應義塾大学教授として30年間、EVの研究に携わってきた。その過程で2000年より、多くの自動車会社が活用しているダッソー・システムズの「CATIA(キャティア)」を基本ツールとして使っており、2009年に発足したシムドライブではCATIAバージョン5を採用。現在はバージョン6に移行している。一方のダッソー・システムズは、2010年に仏本社社長ベルナール・シャーレス氏が、清水氏が開発した「エリーカ」に試乗して感銘を受けたことがきっかけとなり、シムドライブの先行開発車事業第2号に参加している。こうした経緯から、シムドライブの参加企業としてのダッソー・システムズ、ダッソー・システムズのユーザーとしてのシムドライブという関係だけではなく、ダッソー・システムズがシムドライブの開発事業に対し技術面での長期支援を行いつつ、自らの開発にその経験をフィードバックするなど、相互に協力を進めていく関係を結ぶことになったという。発表会には、シムドライブ清水氏、ダッソー・システムズ代表取締役社長末次朝彦氏が出席し、両社の事業内容や提携の経緯などを説明した。