韓国ソウルで開催の「e-Learning Korea 2011」で、出版社のWoongjinは、絵本を映像化してナレーションやBGMをつけ投影できる「Storybeam」や、絵本の文字や絵を指すと音声を再生する「Smart Pen」を出展していた。 「Storybeam」は、幼い子どもが寝る前に、天井や壁に投影するような利用を想定した製品で、ナレーションを保護者の声に吹き替えることもできることから、特に共働きの家庭からの評価が高いという。 価格は399,000ウォン(約28,000円)で、購入時に絵本20冊分のデータが保存されている。その他の絵本コンテンツもホームページにて提供されており、100タイトルまで無料でダウンロードできるそうだ。なお、映画を保存して楽しんだり、テレビに映すこともできるのだという。 100タイトルもの絵本データを無料提供して、本の販売への影響はないのかと聞いてみたところ、「これを見て、絵本が読みたくなり購入するお子さんもいます」との回答が返ってきた。 「Smart Pen」は、見た目は通常の絵本と何ら変わりはないが、印刷技術により音声データが埋め込まれた絵本の文字や絵にタッチすると、ストーリーや動物の鳴き声など、ストーリーに関連する音声が再生されるというもの。英語の絵本で利用すれば、リスニングの学習にもなる。価格は43,000ウォン(約3,000円)で、ブースに展示されていた多くの絵本がすでに対応済みという。