内閣府が発表した8月の地域経済動向によると、東北や北関東、南関東など、9地域で「持ち直しの動きが見られる」など、景況判断を上方修正した。東日本大震災で部品のサプライチェーンが寸断され、自動車生産の減産を余儀なくされてきたことなどから、被災地以外でも景況判断は厳しい状況だったが、サプライチェーンの復旧などもあって生産が回復している動きを裏付けた。上方修正したのは主に鉱工業生産が回復している9地域。このうち、東北地方は前回の5月調査の「極めて大幅に悪化している」から「依然として厳しい状況にあるものの、持ち直している」に変更された。下方修正したのは四国、変更しなかったのは北陸だった。