動画では冒頭、福島第一原子力発電所所長の吉田昌郎氏が登場し、次のようにコメントしている。
「この度は、私どもの事故によりまして、地元の皆さま、福島県の皆さま、そして日本国中の皆さまに多大なるご迷惑をおかけいたしておりますことを深くお詫び申し上げます。3月11日以来、私どもは日本国内の各機関、企業さん、そして世界各国の協力を得まして、先月ステップ1を達成することができました。現在、地元の皆さまの1日も早いご帰宅と、そして発電所の安定化に向けたステップ2に取り組んでおるところでございます。またこの間、日本国中、そして世界各国からあたたかい励ましのメッセージなどをいただいております。これは私どもの心の糧となっております。本当にありがとうございました。本日は発電所の近況につきましてビデオにてご紹介をしたいというふうに考えております。是非ご覧いただければと思っております。よろしくお願いします」
そのビデオには、Jビレッジから作業員が向かう風景、装備一式(タイベック・全面マスク等)の受け渡し、個人の累積線量管理、熱中症対策、放射性物質の付着検査、テレビ会議風景などが収録されている。また、作業を行っている企業から大成・清水・間JV 成豊建設、日立GEニュークリア・エナジー、清水・鹿島・竹中・前田・間JV 清水建設、東芝の現場責任者が現状について語っている。
なお、産業医は「体調が悪いということを自分から言い出せない人もいる。是非仲間のためにも申し出ていただきたい」などの意見も述べている。