京セラコミュニケーションシステム(KCCS)とサイバートラストは27日、スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスから社内ネットワーク・システムへの安全な接続を可能にする「スマートデバイス端末認証サービス」を発表した。 KCCSは従来よりPC向けに統合認証ソリューション「NET BUREAU」を提供している。今回、サイバートラストの「サイバートラスト デバイスID」と連携し、許可された端末のみを社内に接続させるセキュアなリモートアクセス環境を、8月1日から提供する。厳格に端末識別を行うことで、顧客のセキュリティポリシーに応じた、社内ネットワーク・システムへのアクセス制御が可能となる。 「スマートデバイス端末認証サービス」では、iPhone/iPad(iOS 3.0以上)からCisco社製VPNゲートウェイへのアクセス環境を皮切りに、順次Android端末や他VPNゲートウェイ機器へと対応環境を拡張する予定とのこと。なおこのサービスは、KCCSの統合認証ソリューション「NET BUREAU」のオプションサービスとして提供される。 スマートデバイス端末認証サービスは、iPhone/iPadの端末識別情報(IMEIなど)を元に端末認証を行う。システム管理者が許可した端末だけに、コピー不可の状態でデバイス証明書を登録する。デバイス証明書の登録は、メールで通知されるURLへ無線LANや3Gネットワークでアクセスするだけで可能なため、端末の回収、登録、配布を必要としないとのこと。証明書の登録と同時に、セキュリティ設定やWi-Fi設定などデバイス管理情報をまとめて適用することも可能だ。 VPNアクセス時は、端末に登録されたデバイス証明書とVPNゲートウェイにインストールされたサーバ証明書の相互チェック、およびID/パスワードによるユーザー認証の二要素認証を行い、セキュリティを強化する(ID/パスワードの入力を必要としない設定も可能)。また、PC、iPhone/iPadなど、さまざまなデバイスからのリモートアクセスに必要なシステムはKCCSで一括運用管理するため、ユーザーへのセキュリティポリシーの徹底、管理者の運用負荷軽減が図れるとのこと。
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