FlexPod for VMwareを使用すると、インフラへの投資を最大限に活用しながら、業務を簡易化し、IT担当者の負担を軽減できるため、Microsoftアプリケーション環境の効率が向上します。
従来のMicrosoftアプリケーション環境では、アプリケーションロールごとに1台の物理サーバが使用されています。データベースサーバやExchangeメールボックスサーバは、物理リソースをフルに活用することもありますが、その他のサーバロールでは、貴重なリソースがアイドル状態になっていることも珍しくありません。FlexPod for VMwareを導入すると、こうした多数のサーバロールを単一の仮想サーバに統合し、必要に応じてリソースを調整することができます。vMotionは、この機能をさらに強化するテクノロジで、必要なときにシステムの停止を伴わずに負荷の高いVMを別のハードウェアに移動することができます。
さらに、Cisco WAASを追加すると、WANを最適化し、最小限の時間と帯域幅でレプリケーション作業を実行することができます。また、VMware Site Recovery Manager(SRM)を併用することで、DRサイトの仮想化されたMicrosoftアプリケーションのリカバリを完全に自動化(英語)できます。
先日公開されたCVD『FlexPod for VMware Deployment Model』(英語)では、FlexPod for VMwareの基盤アーキテクチャと、FlexPod for VMwareの基本構成を導入するための手順が総合的に紹介されています。
FlexPod for VMwareは、VMware View 4.5(VDI)、Microsoft Exchange 2010、Microsoft SharePoint 2010、Microsoft SQL Server 2008R2による混在ワークロードを実行する1,500名のユーザをサポートできることがテストで実証されています。TR-3884:『FlexPod for VMware Solutions Guide』(英語)では、上記をはじめとするアプリケーションやソリューションをFlexPodに導入、追加するための一般的なガイドラインが紹介されています。TR-3785:『NetAppソリューション・ガイド VMware vSphere 4、NetAppユニファイド・ストレージ(FC、iSCSI、NFS)、Cisco Nexusユニファイド・ファブリックの統合環境におけるMicrosoft Exchange Server、SQL Server、SharePoint Serverの混在ワークロード』は、FlexPodの発表前に公開された文書ですが、TR-3822:『VMware vCenter Site Recovery Manager、NetApp SnapManager、NetApp SnapMirror、Cisco Nexusユニファイド・ファブリックを使用したMicrosoft Exchange、SQL Server、SharePoint Serverのディザスタリカバリ』と同様に、Microsoftアプリケーションの導入に役立つ重要な情報が掲載されています。
また、Exchange導入については、先日公開されたCVD『Microsoft Exchange 2010 with VMware vSphere on Cisco Unified Computing System with NetApp Storage』(英語)にも詳しいベストプラクティスが紹介されています。このほかにも、特定のアプリケーションに焦点を当てたCVDが続々と公開される予定です。今後のTech OnTapでCVDへのリンクが紹介されると思いますので、ぜひチェックしてみてください。
■まとめ
パフォーマンスの合理化、大幅な効率性向上、データ保護とDRの簡易化を実現するFlexPod for VMwareは、Microsoftアプリケーションの仮想化に最適な、コスト効率の高い優れたプラットフォームです。MicrosoftアプリケーションをFlexPod上で実行するためのベストプラクティスが3社共同で検証され、しかも必要なときに共同サポートを受けることができるFlexPod for VMwareは、安心して導入いただけるソリューションです。