富士通と理化学研究所(以下、理研)は20日、ドイツで開催された第26回国際スーパーコンピューティング会議ISC'11にて、スーパーコンピュータ「京」の性能が第37回TOP500リストの第1位を獲得したと発表した。日本のスーパーコンピュータが同リストで第1位となるのは、2004年6月以来だという。 スーパーコンピュータ「京」は、富士通と理研が2012年11月の共用開始を目指し開発を進めている。超高性能CPU(中央演算装置)を搭載した800台以上の計算機筺体を、超大規模接続が可能なネットワークで接続されており、672筺体(CPU数68,544個)で構成されている。 第37回TOP500リストにおいては、「LINPACK」と呼ばれるベンチマーク・プログラムで、世界最高性能の8.162ペタフロップスを達成し、第1位を獲得した。 「京」は、2012年の完成時にはLINPACK性能で10ペタフロップスを目指しているという。シミュレーション精度や解析計算速度の向上により、太陽光発電のための新材料開発や、防災計画の精密な気象予測や地震・津波影響予測などの幅広い分野での活用が期待されている。※お詫びと訂正:初出時、「京」の共用開始時期の記載に誤りがございました。お詫びすると共に訂正致します。