「これまでゾル・ゲル状のものを形をくずさずに移動できるということは、概念としてなかったはず」と営業部部長の椿氏は話す。パン生地の移載ラインにて手作業で整列させていた工程を自動化したいというニーズから開発した。
これを応用した高速ハンドリングタイプでは、ゾル・ゲル状の生地や練り製品のラインでコンベアを停止することなくハンドリングすることができる。例えば、袋に詰めれた液状の製品(洗剤など)は持ち上げると液体が下に溜まるなどして形状が変わってしまう。すると、規定の箱に製品が収まらなくなる。従来は手作業で形を整えて詰め込んでいたものを、応用ロボットを使いフラットな状態で収納し作業を短縮できるようになる。
椿氏は「我々は零細な企業なので、直接海外とやりとりするというつもりはない。この技術を買っていただく、もしくは販売したいというスポンサーがつけば、いけるかどうかの判断をしていきたいと思っている」と話している。