JTBは、今年のゴールデンウィーク期間(4月24日~5月4日の11日間)の旅行動向の見通しを発表した。調査期間は4月8日から12日。首都圏、中京圏、関西圏に住む20歳から69歳までの男女500名(首都圏250名、中京圏100名、関西圏150名)の回答を集計した。 震災後約1ヵ月経った4月8日から12日に実施した同調査では、震災により7割の人が日常生活に何らかの影響を受けたと回答。居住地別にみると自身の日常生活に「影響はなかった」は、首都圏で14.8%であるのに対し、中京圏では41.0%、関西圏では50.0%と、西日本へいくほど影響が少ないと感じている人が多くなった。旅行関連では、「旅行を中止・延期した」は14.0%、「出張を中止・延期した」も4.8%となった。とは言え、「こういう状況だから、積極的に買い物したり、出かけたりして元気を出した方がいい」と考える人は50%を超えている。 今年のゴールデンウィークは、5月2日を休めば7日間連続の休みとなるが、JTBの海外パッケージツアーの予約状況では、震災の影響などでどの方面の旅行者も昨年を下回り、43万1千人(前年比マイナス16.6%)となる見込みだという。 そのなかで、国内旅行では、4月15日に営業を再開した東京ディズニーランドや、離れて住む家族や友人訪問する旅行が増える見込みで、関西、九州、沖縄など西日本方面の人気も高いという。海外旅行は欧州、北米が人気で、近場では韓国、台湾方面への旅行者が増える見込みだという。